「それがなんなの?」

その言葉が脳内を駆けめぐる。

それが・・・なんなの・・・

これが、どんなにすごいことか…どんなに奇跡的なことか…
ネットには神レベルの作者がたくさんいるんだ。
俺の存在なんか塵も同然、いやそれ以下でしかない。
その目にも見えないような存在が、ある人によって、
しかも俺がよく見ているサイトの管理者によって、突然すくい上げられたのだ。
俺が見たのは奇跡そのものだ!

どんなに、どんなにすごいことか…



わかるわけないよな。

少しでもわかってくれるんじゃないかと思った俺が愚かだったんだ。



もう終わりだ。
こんな馬鹿な遊びは。


母親がのぞきに来た。
「あーら、もうお帰りになったの?」などと
家政婦は見た!の人みたいな口調でほざいたので
閉まったドアに枕を投げつけてやった。


 俺サイド 
あたしサイド