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深夜の幕努菜ルルド
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二人がけの席に向き合って座っている。 |
「ごめんね 昼間は」 |
「いや」 |
「怒ってるよね…」 |
「怒ってないよ」 |
「ほんとに?」 |
「そっちこそ怒ってるんじゃないの」 |
「あたし?あたしは別に… やっぱ急に
帰って悪かったなって それは言いたくて…」
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「俺も あの時はなんか良くなかったと思う… よくわかんない
んだけど 人として」 |
「人として…って なんか大げさっぽい
ね」
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彼女が笑う。
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「もっと成長しなきゃって思うよ 人として」 |
「そっか… じゃ、あたしもだね 人と
して」 |
少しの静寂の後、彼がこう言った。
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「時々さ… こうやって会って話そうよ… それならいいと思
う」
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「うん あたしもいいと思う」 |
「何を話せばいいのかな」
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「何だっていいよ、パソコンのことと
か」
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「興味ないんだろ」 |
「そんなことない、あの時はちょっと…
嫉妬した
だけ」 |
「はは…なにそれ」 |
「だって、あたしよりパソコンの方が好
き
でしょ」 |
「まあね」 |
「言うと思わなかった!もう信じられな
い!」
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「ははは… まあ座れよ」 |
二人は朝まで話し合った。 |