やたら嬉しそうだ…
いつもより化粧が薄い気がするな?よくわからないけど…

一応片付けたし、見られて困る物はないはずだ…よし。

部屋のドアを開けるという、いつもの動作が妙に意識されれたものになり、ぎこちない。
手に汗をかいている様な気がする。
直後にドアノブを触らせないようにしないと。
この緊張は女が来たからなのか、誰も入れない部屋に人を入れるからなのか…
多分両方だろう。

お茶とかも買ってきたし、いつまでいる気なのかわからないけど適当に漫画とか読ませておこう
(当然少女漫画などはないが)。
飽きたら勝手に帰るだろう。

ペットボトルを手渡すと勝手に漫画を読み始めたので、俺はパソコンを開いた。


さっきから誰かノックしている…
頼んでないのに何か持って来やがった。
興味津々でのぞきに来たのがバレバレだ。
「ごゆっくり〜」だと…
不気味な笑顔を浮かべている…
俺はそいつの手から無言で菓子入れを受け取った。